報告書番号 | RA2011-5-2 |
---|---|
発生年月日 | 2010年06月19日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 港東線 東水島駅構内[岡山県倉敷市] |
事業者区分 | 第三セクター |
事業者名 | 水島臨海鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 岡山県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2011年09月30日 |
概要 | 水島臨海鉄道株式会社の東水島駅発西岡山駅行き13両編成(機関車1両及び貨車12両)の上り第5080列車は、平成22年6月19日(土)、東水島駅を18時44分に出発した。 東水島駅の助役は、列車出発直後に異音に気付くとともに、9両目(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の貨車が動揺しながら走行していることを認めたため運転指令に報告し、運転指令からの無線連絡により運転士は列車を停止させた。列車の停止位置においては脱線は認められなかったが、車両及び軌道を確認したところ、9両目の後台車の車輪及び東水島駅構内の軌道それぞれに、脱線したと認められる痕跡があった。 列車には、運転士及び操車係が乗務していたが、死傷者はなかった。 |
原因 | 本事故は、本件列車が出発する前に、本件貨車後台車第1軸の左車輪のフランジ先端が左レール頭頂面に載った状態になり、同台車が左斜めに向いた状態となっていたため、本件列車が出発した直後に同台車が左斜め方向に進行し、同軸が左側へ脱線したことにより発生したものと考えられる。 本件貨車後台車第1軸の左車輪のフランジ先端が左レール頭頂面に載った状態に なっていたのは、本件列車の前に第5081列車として到着した後に行われた荷役作業において、本件貨車から同台車に近い位置のコンテナを取り卸す際に、緊締装置が施錠された状態になっていたため、コンテナと一緒に本件貨車の車体が持ち上げられ、同台車を介して同軸も持ち上げられた可能性があると考えられる。 緊締装置が施錠された状態になっていたのは、一旦解錠されたにもかかわらず、荷役作業中の振動などにより施錠された状態に戻ったことによる可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |