報告書番号 | RA2008-5-1 |
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発生年月日 | 2007年07月12日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 阪和線 東佐野駅~和泉橋本駅間(複線)[大阪府泉佐野市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 西日本旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 大阪府 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年04月25日 |
概要 | 西日本旅客鉄道株式会社の阪和線熊取(くまとり)駅発天王寺駅行き4両編成の上り普通電第442H列車は、平成19年7月12日(木)、東佐野駅を定刻(8時13分)に出発した。 列車の運転士は、速度約60㎞/hで惰行運転中、8時14分ごろ、新家(しんげ)陸橋を通過中に衝撃と異音を感じたため、非常ブレーキを使用し約160m行き過ぎて停止した。 停止後、車両を点検したところ1両目の後台車(車両は前から数え、前後左右は進行方向を基準とする。)にコンクリート塊が巻き込まれた状態で第1軸が左へ第2軸が右へ、それぞれ脱線していた。 列車には乗客約100名及び乗務員2名が乗車しており、乗客1名及び運転士が軽傷を負った。列車はスカート、台車等が損傷した。 一方、同陸橋の下の道路を通過しようとした高所作業車が同陸橋の桁に衝突して大破し、前輪が浮き上がった状態で停止していた。また、同陸橋の橋桁防護工が破損し、前方の左のり面に落下していた。 |
原因 | 本事故は、本件列車が本件バラスト止めを1両目の後台車に巻き込んだ状態で走行したため、本件列車が脱線したことによるものと推定される。 本件バラスト止めが巻き込まれたことについては、本件防護工の桁下高より高い本件作業車が本件陸橋に進入したため、本件防護工に衝突し、本件防護工が車両限界を支障したところに本件列車が衝突して、本件バラスト止めが本件防護工により弾き飛ばされたことによるものと考えられる。 なお、本件防護工の桁下高より高い本件作業車が本件陸橋に進入したことについては、運転者が本件作業車の高さを十分に認識していなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:2名(乗客1名及び運転士) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |