報告書番号 | RA2008-7-1 |
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発生年月日 | 2007年05月24日 |
区分 | 軌道 |
発生場所 | 桜町支線 諏訪神社前停留場~公会堂前停留場間[長崎県長崎市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 長崎電気軌道株式会社 |
事故等種類 | 車両脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 長崎県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年07月25日 |
概要 | 長崎電気軌道株式会社の蛍茶屋停留場発赤迫(あかさこ)停留場行き1両編成の第375号車は、平成19年5月24日(木)、諏訪神社前停留場を定刻(21時28分)に出発した。公会堂前交差点の分岐器を長崎駅停留場方に向けて通過中、運転士は車両前部が進行する方向と異なる方へ向いたのでブレーキにより停止し、降車して確認したところ、後台車(前後左右は進行方向を基準とする。)の全2軸が左に脱線していた。車両には乗客約15名、運転士1名が乗車していたが、死傷者はなかった。事故現場は道路との併用軌道上にあったが、脱線した車両は乗用車等と衝突しなかった。 |
原因 | 本事故は、本件分岐器中の右曲線部において、本件電車の後台車第1軸の右車輪がフランジ背面を本ガードレール等の右側面に接触させながら走行していた際に、同側面に右凸部が存在したことにより、大きな横圧が瞬間的に発生して脱線係数が大きくなったとともに、同側面が粗い状態にあったことから右車輪フランジ背面と同側面の間の摩擦係数が大きくなっていたことにより、限界脱線係数が低下したため、同軸右車輪が右ウィングレールに乗り上がった後、同軸左車輪が左レールに乗り上がって同軸が左に脱線し、続いて第2軸も左に脱線したことによるものと考えられる。 なお、同側面に右凸部が存在したこと及び同側面が粗い状態にあったことについては、緊急補修において実施された肉盛溶接及び研磨作業の仕上がり状態が不適切であったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |