報告書番号 | RA2008-1-1 |
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発生年月日 | 2006年06月13日 |
区分 | 軌道 |
発生場所 | 荒川線 梶原停留場~栄町停留場間[東京都北区] |
事業者区分 | 公営 |
事業者名 | 東京都交通局 |
事故等種類 | 車両衝突事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 東京都 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年01月25日 |
概要 | 東京都交通局の荒川線三ノ輪橋停留場発早稲田停留場行き1両編成の下り第7505号電車は、平成18年6月13日(火)、ワンマン運転で荒川車庫前停留場を9時34分ごろに発車、次の梶原停留場で先行電車に追いつき停車した。このとき、第7505号電車の運転士は、先行電車が試運転電車であることを認識した。試運転電車は発車後、常用ブレーキ試験を行うために試験開始地点で一旦停止し、再度発車した。試運転電車に追従して一旦停止後再発車した第7505号電車の運転士は、速度約35km/hで運転中、先行する試運転電車が減速し始めたので、常用ブレーキを使用し電車を減速させ、さらに試運転電車が停止したので非常ブレーキを使用したが間に合わず、第7505号電車は試運転電車に衝突して停止した。なお、この試運転は、重要部検査の完了に伴う試運転であった。 第7505号電車には乗客約40名及び運転士が乗車していたが、このうち乗客27名が負傷(重傷1名、軽傷26名)した。また、試運転電車には運転士及び試運転担当者7名が乗車していたが、試運転担当者3名が軽傷を負った。 第7505号電車は、衝突により前部(前後左右は、電車の進行方向を基準とする。)の緩衝器及び前部運転台窓のワイパーが破損した。また、試運転電車は、後部の緩衝器が脱落し、車体台枠が変形するなどした。 |
原因 | 本事故は、本件運転士が前車との必要な車間距離を確保せずに制限速度を超えて追従運転を行ったため、先行する試運転電車の減速を認め、常用ブレーキに続けて非常の際に使用する電気ブレーキを併用したものの間に合わず、停止していた試運転電車に衝突したことによるものと考えられる。 本件運転士が前車との必要な車間距離を確保せずに制限速度を超えて追従運転を行ったことについては、軌道運転規則及び東京都交通局軌道運転取扱心得に定められている追従運転における車間距離及び速度の規定の遵守に関して、東京都交通局の運転士に対する指導が十分でなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:30名(本件電車乗客27名及び試運転電車(先行電車)試運転担当者3名) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |