報告書番号 | RA2006-4-3 |
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発生年月日 | 2005年12月07日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 紀勢線 那智駅構内[和歌山県東牟婁郡那智勝浦町] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 西日本旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 和歌山県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2006年09月06日 |
概要 | 西日本旅客鉄道株式会社の紀勢線紀伊勝浦駅発新宮駅行き2両編成の上り普通第8321M列車は、平成17年12月7日(水)、ワンマン運転で紀伊天満駅を定刻(6時01分)に出発した。列車の運転士は速度約53㎞/hで惰行運転中、那智駅停車のため常用ブレーキを使用したが、列車は減速しなかった。そのため、運転士は那智プラットホームに差し掛かったところで非常ブレーキを使用したが、なおも列車が減速しなかったので、プラットホーム中央付近で直通予備ブレーキを使用した。しかし、列車は、列車停止位置目標を行き過ぎ、停止信号を現示していた上り出発信号機を越えて安全側線に進入し、車止めに乗り上げ先頭車両の台車(前後左右は、進行方向を基準とする。)全2軸が脱線して停止した。 列車には運転しと乗客7名が乗車していたが、死傷者はなかった。 列車の先頭車両のスカート等が損傷した。 |
原因 | 本事故は、事故前日又は前々日の強風により、那智駅構内の線路上に飛来して散乱していた竹の枝葉やそれがすり潰されてできた付着物が、事故当日の結露により湿った状態でレール頭頂面と本件列車の車輪踏面との間に介在したため、ブレーキが作用したときに車輪が滑走状態となり、本件列車が十分に減速されずに上り出発信号機を行き過ぎて安全側線に進入し、車止めに乗り上げて脱線したことによるものと推定される。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |