JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 RA2006-4-9
発生年月日 2005年04月26日
区分 鉄道
発生場所 常磐線 羽鳥駅構内[茨城県東茨城郡美野里町(平成18年3月27日より小美玉市)]脇山踏切道(第1種踏切道)
事業者区分 JR
事業者名 東日本旅客鉄道株式会社
事故等種類 列車脱線事故(踏切障害に伴うもの)
踏切区分 第1種踏切道
人の死傷 負傷
都道府県 茨城県
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2006年09月06日
概要  東日本旅客鉄道株式会社の常磐線上野発いわき行き11両編成の下り特急第23M列車(スーパーひたち23号)は、平成17年4月26日(火)、石岡駅を定刻(12時46分)に通過した。列車の運転士は、同駅を通過後、羽鳥駅場内信号機の換呼位置標を速度約125㎞/hで通過し、その後、脇山踏切道に何かがあることを認めたため常用ブレーキを使用し、さらに特殊信号発光機による停止信号の現示を認めたため、非常ブレーキを使用したが間に合わず、同踏切内に左側(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を向いて脱輪して停止している大型貨物自動車に衝突し、同踏切を約34m行き過ぎて停止した。
 列車は1両目(車両は前から数える。)の前台車全2軸が右へ脱線した。
 列車には乗客約450名、乗務員3名及び車内販売員2名が乗車していたが、乗客3名が重傷を負った。また、大型貨物自動車の運転者が軽傷を負った。
 列車は1両目前部の連結器等が損傷した。大型貨物自動車は大破したが、火災の発生はなかった。
原因  本事故は、大型トレーラが大型貨物自動車等通行禁止とされている本件踏切内で脱輪して停止していたこと、及び、以下の事由などから特殊信号発光機に停止信号が現示されていたにもかかわらず本件列車が本件踏切までに停止しきれなかったことのため、本件列車が大型トレーラに衝突して脱線したことによるものと推定される。
(1) 本件列車においてブレーキが使用されるまでに相当の時間を要したこと
(2) 本件列車において常用最大ブレーキの後に使用された非常ブレーキの減速度が常用最大ブレーキの減速度よりも低かったこと
死傷者数 負傷:4名(乗客3名及び大型貨物自動車運転者)
勧告・意見(建議) 建議
情報提供
動画(MP4)
備考
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見(建議)欄に文言が表示されます。クリックすると、「勧告・意見」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関等への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関等への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。
    なお、動画はWMV形式でデータ速度は1000kbpsです。