報告書番号 | AI2022-5-1 |
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発生年月日 | 2020年12月04日 |
発生場所 | 那覇空港の北約50kmの上空 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ボーイング式777-200型 |
登録記号 | JA8978 |
運航者 | 日本航空株式会社 (法人番号 7010701007666) |
事故等種類 | 発動機の破損(破片が当該発動機のケースを貫通した場合に限る。)に準ずる事態 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2022年08月25日 |
概要 | 日本航空株式会社所属ボーイング式777-200型JA8978は、令和2年12月4日(金)、同社の定期904便として那覇空港を離陸し、東京国際空港へ向けて上昇中、那覇空港の北約50km の海上、FL170において、機体に振動を伴う異音が発生するとともに、左側エンジン(第1エンジン)の異常を示す計器表示があったため、機長は、当該エンジンを停止させ、管制機関に緊急事態を宣言の上、同空港へ引き返した。 着陸後の点検において、同エンジンのファンブレードの破断及びカウリング等の一部の脱落並びに胴体及び水平尾翼の損傷が確認された。同機には、機長のほか乗務員10名及び乗客178名計189名が搭乗していたが、負傷者はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、離陸上昇中に左側エンジンのファンブレードが破断したことにより、同エンジンが破損し、同エンジンの部品等及びカウリング等の一部が脱落するとともに、飛散した部品により機体が損傷したものと認められる。 ファンブレードが破断したことについては、ファンブレード製造時の研磨工程で中空構造の内部表面に溶着したノジュールが起点となり亀裂が発生したものと推定され、その後の定期検査でも発見されることなく運航が継続されたため、疲労破壊に至ったものと推定される。 定期検査で亀裂が発見されなかったことについては、用いられたファンブレードの検査手法及び検査間隔が、亀裂が発生したフィレット部の欠陥を検出するためには不十分なものであったことが関与したものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | 国土交通省航空局への情報提供 |
動画(WMV) |