報告書番号 | AI2017-4-1 |
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発生年月日 | 2016年03月21日 |
発生場所 | 鹿児島空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
ABNORMAL RUNWAY CONTACT SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | シーラス式SR22T型 |
登録記号 | JA01YK |
運航者 | 個人 |
事故等種類 | 脚の損傷による航行の継続不能 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2017年08月31日 |
概要 | 個人所属シーラス式SR22T型JA01YKは、平成28年3月21日(月)、慣熟飛行のため、長崎空港を離陸し、鹿児島空港滑走路34に着陸した際に前脚支柱が破断し、機首部分を滑走路に接触させた状態で停止した。 同機には、機長及び同乗者4名の計5名が搭乗していたが、負傷者はいなかった。 同機は小破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が着陸した際に前脚支柱が破断したため、機体が前のめり状態となって機首部分を滑走路に接触させた状態で停止し、自走できなくなったものと認められる。 前脚支柱が破断したことについては、本重大インシデント発生以前に前脚支柱の端部に発生した検知されなかった疲労亀裂が進行し、前脚支柱の強度が著しく低下していたため、本重大インシデントが発生した着陸の際に、前脚に掛かった荷重に起因して、破断に至ったものと考えられる。 前脚支柱の端部に亀裂が発生及び進行したことについては、同機のこれまでの着陸に際し、シミーが繰り返し発生したことが関与した可能性が考えられる。 くわえて、亀裂の進行には、同機の機長は着陸後、滑走路を離脱するため、機体が十分に減速しないうちに左旋回を開始する操作傾向があり、これにより生じる高い引張応力が前脚支柱の端部の左側に繰り返し加わっていたことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |