報告書番号 | AA2016-10-4 |
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発生年月日 | 2015年08月19日 |
発生場所 | 札幌飛行場 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
ABNORMAL RUNWAY CONTACT |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | パイパー式PA-28R-201型 |
登録記号 | JA4193 |
運航者 | 個人 |
事故等種類 | 胴体着陸による機体損傷 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2016年12月15日 |
概要 | 個人所属パイパー式PA-28R-201型JA4193は、平成27年8月19日(水)、事業用操縦士実地試験のため、札幌飛行場を12時33分に離陸し、15時38分ごろ、札幌飛行場において試験科目である制限地着陸を行った際、胴体着陸となり、機体を損傷した。 同機には、機長ほか同乗者2名の計3名が搭乗していたが、死傷者はいなかった。 同機は中破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、事業用操縦士実地試験中の同機が制限地着陸を行う際、脚を下ろさないまま、胴体着陸となったため、機体を損傷したことによるものと認められる。 胴体着陸となったことについては、機長である受験者が脚を下ろすことを失念し、かつ、下ろしていないことに気付かなかったためと考えられる。 脚を下ろすことを失念したことについては、脚下げ操作を行うタイミングにおいて、受験者が交信したタワーへの間違った応答に対し、航空従事者試験官から受けた指摘を受験者が理解できず、戸惑いを感じたことが関与した可能性が考えられる。 脚を下ろしていないことに気付かなかったことについては、受験者は減速率及び降下率が低くなっていた同機の速度及び高度処理を強く意識し、チェックリストを行う余裕もなく同機の操縦操作に集中したことによる可能性が考えられる。また、これには同乗していた試験官並びに受験者の教育訓練及び技能の証明を行った者も同機の脚が下りていないことに気付かなかったことが関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |