報告書番号 | AA2016-1-2 |
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発生年月日 | 2014年10月12日 |
発生場所 | 鹿児島県指宿市西方 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
FUEL RELATED |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE UNCONTROLLED DESCENT |
人の死傷 | |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | シーラス式SR20型 |
登録記号 | N176CD |
運航者 | KOREA PILOT SCHOOL(個人受託運航) |
事故等種類 | 不時着時の機体損傷 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2016年02月25日 |
概要 | KOREA PILOT SCHOOL所属 シーラス式SR20型N176CDは、平成26年10月12日(日)、機体を空輸するためサイパン国際空港を離陸して韓国の金浦国際空港に向けて飛行中にエンジンが停止し、14時30分ごろ、鹿児島県指宿市西方の草地に不時着した際に機体を損傷した。 同機には空輸を受託した機長のみが搭乗していたが、死傷はなかった。 同機は大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、飛行中に同機のエンジンが停止し空中始動できなかったため、不時着した際に機体を損傷したものと推定される。 同機のエンジンが停止したことについては、使用中の後方増槽タンクの燃料枯渇によりエンジンに不調が発生し、機長が残燃料のある前方増槽タンクの燃料セレクターバルブを開にしたが、後方増槽タンクの燃料セレクターバルブを閉としなかったため、空となった後方増槽タンクからの空気がエンジン駆動燃料ポンプの吸引により燃料配管内に混入し、やがて燃料の供給ができなくなったことによる可能性が考えられる。 停止したエンジンを空中始動できなかったことについては、燃料配管内に混入した空気がエンジン駆動燃料ポンプの燃料吸引を阻害しエンジンを再始動しにくい状況にしたことによる可能性、及び補助燃料ポンプが十分に機能せずエンジン駆動燃料ポンプの燃料吸引を阻害する空気を速やかに除去することができなかったことによる可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |