報告書番号 | AI2008-1-1 |
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発生年月日 | 2007年01月10日 |
発生場所 | 高知県足摺岬の南西約30km付近の海上上空 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
MEDICAL |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | マクドネル・ダグラス式MD-11F型 |
登録記号 | 9M-TGS |
運航者 | トランスマイル航空(マレーシア国) |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年02月29日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第14号に規定された「航空機乗組員が疾病により運航中に正常に業務を行うことができなかった事態」に該当し、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 トランスマイル航空所属マクドネル・ダグラス式MD-11F型9M-TGSは、平成19年1月10日(水)、同社の定期8376便(貨物)として、アンカレッジ国際空港(米国)から香港国際空港(中国)へ向けて飛行中、11時45分ごろ、高知県足摺岬の南西約30km付近の海上上空、FL380において、右操縦席に着座していた副機長が意識を喪失した状態になったため、機長及び巡航機長が操縦業務を交代し、目的地を関西国際空港に変更して、12時19分に着陸した。 同機には、運航乗務員3名、社用搭乗者2名の計5名が搭乗していたが、負傷者はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が巡航中、PNFを務めていた副機長が、脳腫瘍による脳圧亢進の症状である突然の頭痛に引続く意識喪失を発症したため、正常に業務を行うことができなくなったことによるものと推定される。 これらの症状の発症が予見されなかったことについては、副機長が、脳腫瘍にり患しているという自覚症状がなかったこと、また自覚症状も他覚症状もない場合、現在の航空身体検査においては、脳腫瘍の発見が困難であることが関与したものと推定される。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |