報告書番号 | AI2007-1-2 |
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発生年月日 | 2005年05月08日 |
発生場所 | 北海道新千歳空港の南東約370キロメートル、高度約36,000ft |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ボーイング式747-400型 |
登録記号 | JA8072 |
運航者 | 株式会社日本航空インターナショナル |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2007年03月30日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第10号(現在は第11号)に規定された「航空機内の気圧の異常な低下」に該当し、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 株式会社日本航空インターナショナル所属ボーイング式747-400型JA8072は、平成17年5月7日(土)、同社の定期47便として、23時14分(日本標準時)ジョン・F・ケネディ国際空港を離陸し、成田国際空港へ向けて高度約36,000ftで飛行中、5月8日11時41分ごろ、客室与圧の低下を示す警報表示があったので、乗客用酸素マスクを下ろし、高度約10,000ftまで緊急降下した。その後、同機は目的地を新千歳空港に変更し、12時51分、新千歳空港に着陸した。 同機には、機長ほか乗務員18名乗客355名計374名が搭乗していたが、負傷者はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が巡航中、客室与圧システムのアウト・フロー・バルブ(OFV)が過度に開いたため、客室の与圧が低下したことによるものと推定される。 アウト・フロー・バルブが過度に開いたことについては、キャビン・プレッシャー・コントローラー(CPC)が、何らかの不具合により生じた誤った差圧指示を基に、アウト・フロー・バルブを開ける側に制御したことによるものと考えられるが、着陸後に行われた与圧システムのセルフテスト及び個々の装備品の単体での機能試験等で不具合が確認されなかったことから、その誤った差圧指示が生じた原因を明らかにすることはできなかった。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |