報告書番号 | AA2004-4-4 |
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発生年月日 | 2004年01月22日 |
発生場所 | 山梨県甲府市 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
LOW ALTITUDE OPERATIONS LOSS OF CONTROL-INFLIGHT |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
MANEUVERING |
人の死傷 | 死亡 |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | セスナ式172P型 |
登録記号 | JA3875 |
運航者 | 国際航空輸送株式会社 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2004年09月24日 |
概要 | 国際航空輸送株式会社所属セスナ式172P型JA3875は、平成16年1月22日(木)、写真撮影飛行のため、有視界飛行方式により機長、訓練教官及びカメラマンが搭乗して、09時48分調布飛行場を離陸し、山梨県甲府市美咲付近上空を飛行中、10時29分ごろ、同市美咲2丁目の駐車場に墜落した。 同機には、機長のほか同乗者2名計3名が搭乗していたが、全員死亡した。 同機は、大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、機長が、写真撮影のための飛行中、低高度、低速度で左へ急旋回した際、障害物を避けるため、エンジン出力を増すことなく急激に上げ舵操作を行い、機体が失速に陥り、高度が低過ぎたため、回復操作が間に合わず、墜落し機体を大破するとともに、搭乗者全員が死亡したことによるものと推定される。 事故直前に、機長が機体を低高度、低速度の状態で飛行を継続したことについては、以下のことが関与したものと推定される。 (1) 機長は、人文字写真撮影に有利な低高度、低速度での飛行の要請を断れず、航空法規及び同社の運航基準に基づく実務飛行作業実施基準を遵守していなかったこと (2) 訓練教官が、飛行中、機長に対し、航空法規、運航基準等の遵守について、適切に指導をしていなかったこと (3) 同社において、機長及び訓練教官を含む運航乗務員に対して行われる航空法規、運航基準等の遵守に関する教育訓練が、徹底されていなかったこと (4) 同社において、写真撮影飛行等を実施するための訓練の実施要領が定められておらず、訓練は訓練教官個々人の判断に依存していたこと |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |