報告書番号 | 2003-3 |
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発生年月日 | 2003年02月20日 |
発生場所 | 青森県青森空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY EXCURSION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | エアバス・インダストリー式A300B4-622R型 |
登録記号 | JA8565 |
運航者 | 株式会社日本エアシステム |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年09月26日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第3号に規定された「オーバーラン(航空機が自ら地上走行できなくなった場合に限る。)」に該当し、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 株式会社日本エアシステム所属エアバス・インダストリー式A300B4-622R型JA8565は、平成15年2月20日(木)、株式会社日本エアシステムの定期169便として、19時12分に東京国際空港を離陸し、目的地である青森空港の滑走路24に着陸したが、滑走路24内で停止することができず、20時54分ごろ滑走路をオーバーランして停止した。 同機には、機長ほか乗務員8名、乗客141名計150名が搭乗していたが、乗客1名が軽傷を負った。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が、追い風で降雪の中、雪で覆われた滑走路に着陸した際、設定した最終進入速度を大きく超過したまま進入を継続したため、接地直前にフローティング状態となり、接地点が延び、滑走路内に停止できず、滑走路をオーバーランしたことによるものと推定される。 なお、本重大インシデントの発生には、次のことが関与したものと考えられる。 (1) 進入中、設定した最終進入速度を大きく超過した状態が継続したとき、及び副操縦士が最終進入速度に関するデビエーション・コールを行ったときに、機長が着陸復行を行わなかったこと (2) 接地点が延びたとき及び副操縦士が「オーバーゾーン」のコールを行ったときに、機長が着陸復行を行わなかったこと (3) 接地後、リバーティッド・ラバー・ハイドロプレーニングに陥り、更に地上滑走距離が延びたこと (4) 降雪により着陸距離が延びる可能性並びに最終進入速度及び接地点の厳守の重要性についての機長の認識が不十分であったこと (5) 機長が、接地点について明確な目安をもって着陸に臨んでいなかったこと (6) 雪が降り続き滑走路面の状態が時間の経過とともに悪化し、ブレーキング・アクションが、「MEDIUM」から「MEDIUM TO POOR」又はそれに近い状態に変化していたこと |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |