報告書番号 | 2003-2 |
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発生年月日 | 2002年10月05日 |
発生場所 | 秋田県大館能代空港の西約600メートル地点の上空 |
航空機種類 | 滑空機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
INITIAL CLIMB |
人の死傷 | |
航空機区分 | 滑空機 |
型式 | ヴァレンティン式タイフーン17EII型 |
登録記号 | JA2451 |
運航者 | 個人 |
事故等種類 | 整備不良 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年07月25日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第7号に規定された「飛行中における発動機の継続的な出力の損失」に準ずる事態として同条第14号に該当することから、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。# 個人所属ヴァレンティン式タイフーン17EⅡ型JA2451は、平成14年10月5日(土)、レジャーのため、14時01分に大館能代空港から青森空港に向けて離陸上昇中、大館能代空港の滑走路西端から西へ距離約600m地点、気圧高度約600ft(180m)においてプロペラが脱落したため、同空港に引き返し、14時03分に着陸した。# 同機には、機長及び同乗者1名の計2名が搭乗していたが、負傷者はいなかった。# 同機は、小破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が飛行中、プロペラが脱落したため、「飛行中における発動機の継続的な出力の損失」に準ずる事態に至ったものと推定される。# プロペラが脱落したことについては、プロペラ交換時に、プロペラ・フランジ前方のクランクシャフト上にOリングを誤って組み込んだため、フランジ面とプロペラ・ハブ面との十分な密着が阻害され、フランジ面とプロペラ・ハブ面との摩擦力によるトルクの伝達が適切にできずに、プロペラ取付ボルトのナット座面に想定されていない繰り返し曲げ荷重が掛かり、プロペラ取付ボルトが、疲労により破断したことによるものと推定される。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
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