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委員長記者会見要旨(令和8年4月21日

令和8年4月21日(火)14:00~14:15
国土交通省会見室
李家委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の李家でございます。
 ただいまより、4月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故等調査の進捗状況 

 はじめに、前月の定例会見から新たに調査対象になった事故又は重大インシデントは、航空及び鉄道モード合わせて3件です。

 航空モードは、3月21日に個人所属の小型飛行機が、福井空港において連続離着陸の訓練中、機体を損傷した事故、4月16日にオンリーユーエア所属の小型飛行機が、成田国際空港に着陸した際、滑走路を逸脱した重大インシデントの2件です。

 鉄道モードは、3月28日にJR東日本の中央線、初狩(はつかり)駅構内において、走行中の列車の扉が開いた重大インシデントの1件です。

 運輸安全委員会は、いずれの事案についても事故調査官を派遣し、調査を開始しています。今後、必要な調査を行い、収集した情報や資料の精査、分析を進め、原因を究明してまいります。

 事故等調査の進捗状況については、資料1をご覧ください。

 本日私からは以上です。何かご質問があればお受けします。

2.質疑応答

(JAL機/海保機衝突事故関連)

問: 先日、羽田事故の関係で、機内の避難指示の再現実験の分析結果とそれを受けて国交省から各航空会社への要請が出ていたかと思いますが、改めて分析結果と要請をどのような観点で国交省を通じて出されたのでしょうか。
答: 今お話のあったとおり、4月17日に航空局に情報提供いたしました。それは羽田事故が発生した時に、日本航空機では機内放送システムが作動せず、客室乗務員の一部が拡声器、メガホンですね、拡声器を使用しましたが、拡声器の効果が感じられず使用を中止したということです。このため運輸安全委員会及び機体を製造したエアバス社において検証を行ったところ、本事故時の騒音環境を模擬した機内において、最前方から機体後部まで、指示が届かないといった伝達範囲が不十分であることが判明しました。この拡声器は他の航空機にも装備されていますので、今回のように機内放送システムが作動しない状態において、非常脱出の際に影響を及ぼす可能性があることから、その対策として検討を要すると判断したため航空局に情報提供したものです。
問: 別の型式の拡声器でも実験するということですが、追加の再現実験も含めて最終報告に向けたスケジュール感について現段階でお話しできることがあればお願いします。
答: 今、他の拡声器に関する試験を含め調査が進んでおりますので、その結果をまとめて最終報告書にまとめることになります。できるだけ早期に調査報告書を公表できるように調査・分析を進めておりますけれども、最終報告書の公表時期については現時点ではお答えできません。
問: 今の羽田での事故に関連した拡声器の情報提供に関する質問ですが、最終報告の時ではなく、今このタイミングで公表されたのはどのような理由からでしょうか。
答: 拡声器の使用は、今回の事故に限らず、万が一機内放送システムが作動しない時の非常脱出に影響を及ぼす可能性があるということで、最終報告書の公表を待たずに情報提供をさせていただきました。
問: 最終報告書をまとめるまで、まだ一定の期間時間を要するということでしょうか。
答: 今努力しているところです。できるだけ早く公表できるようにしたいと思っております。
問: 事故から2年あまり経っているところ、もう少し早期に分かっていたらとも考えられるのですが、この時期になったことについてどのようにお考えでしょうか。
答: 先ほども申し上げたとおり、私どもの方で検証を行って、さらに機体製造メーカーであるエアバス社の方でも続けて検証を行ったので時間を要したということです。
問: 分かりました。

(成田空港滑走路逸脱関係)

問: 別の事案についてです。今回新規で調査対象に加わっている航空重大インシデントで、4月に発生した成田空港でのホンダ・エアクラフト式HA-420型の滑走路逸脱についてですが、この一覧にある中で2025年4月に同型機が滑走路逸脱しております。既に報告書が公表されている大分での重大インシデント等、この型式で滑走路逸脱が相次いでいるといった観点についても今後調査していくことになるのでしょうか。
答: 4月の成田空港での重大インシデントについては、現在調査を続けているところです。今お話しされたとおり滑走路の逸脱は過去にも起こっておりますが、今回の件がどのような状態だったのか、まずはっきりさせるために、調査・分析を進めていくことになります。一般論として申し上げると、同型機で滑走路を逸脱する事案が何件か記録されていますので、過去の事案に関する情報も確認しながら今回の件の調査を続けていくことになると思います。

資料

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