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委員長記者会見要旨(令和7年6月24日

令和7年6月24日(火)14:00~14:06
国土交通省会見室
李家委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の李家でございます。
 ただいまより、6月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故等調査の進捗状況 

 はじめに、前月の定例会見から新たに調査対象になった事故又は重大インシデントはございません。

 事故等調査の進捗状況については、資料1をご覧ください。

2.触車事故防止のホームページ掲載 

 次に、触車事故防止に関してです。

 本日、「作業員等の触車事故を防止するために」と題して、ホームページを公開しました。お手元の資料2をご覧ください。

 令和5年及び令和6年に、線路内で作業中の作業員や列車見張員が列車と接触し、亡くなる事故が発生し、今年の3月及び5月に調査報告書を公表しました。

 これらを含め、本ホームページには、触車事故に関する具体的な再発防止策のポイントや、過去の同様の事故事例をまとめております。

 鉄軌道事業者の皆様におかれましては、これをご参考に、作業時における安全対策を進めていただければと思います。

 本日私からは以上です。何かご質問があればお受けします。

3.質疑応答

(触車事故防止関連)

問: 触車事故のホームページへの掲載ですが、過去の報告書の中身をまとめて注意喚起を促すものだと思いますが、具体的にどのようなものを掲載し注意喚起を行っていくのでしょうか。
答: 最近もホームページではなくてPDF形式で作成したのですが、過去6件ほどの触車事故を例示して、これに関して特に注意をしていただきたいということをまとめております。報告書が並んでいるというものではなく、もう少し分かりやすく整理したものとなります。
問: これまでPDFやリーフレットで行っていたものを、改めてホームページにまとめて掲載したということでしょうか。
答: はい。見やすくしたということです。
問: 触車事故については、最近も死亡事故の報告書が出ておりました。事故に至らずとも、例えば、JR北海道で見張り作業員に不備がありました。運輸安全委員会ではありませんが、鉄道局で監査や指導を行っているところだと理解しています。このような事象も含めて注意呼び掛けをするという理解でよろしいでしょうか。
答: 我々が扱った事故に関して整理をし、そのうえで学んだ点や役に立つような点をまとめたものと考えていただければと思います。
問: 運輸安全委員会の調査に関わるものではないですが、見張りに不備が目立つような事業者もあるという、昨今の情勢も踏まえた情報提供という理解でよろしいでしょうか。
答: このような事例がいくつも起こっていますので、そのような意味で注意喚起をするという目的となっています。

(エア・インディア機事故関連)

問: インドでエア・インディア機が墜落する事故が発生しましたが、NTSBやイギリスの事故調査当局が調査協力をしていると理解しているのですが、運輸安全委員会として事故について調査協力があるのかないのかお伺いします。
答: エア・インディアの事故を含めて、航空事故の調査については、条約により発生国である、今回の場合ですとインドの事故調査当局が主体となって調査が進められていると承知しております。NTSBやイギリスについては、インドの調査当局からの連絡を受けて協力をしていると思います。一般論として、事故調査当局間として協力していくということはあり得るということです。
問: 現状、インドから運輸安全委員会に対して連絡や要請はないということでしょうか。
答: 具体的な協力の内容については差し控えさせていただきます。

資料

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