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委員長記者会見要旨(令和7年2月18日

令和7年2月18日(火)14:00~14:06
国土交通省会見室
武田委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の武田でございます。
 ただいまより、2月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故等調査の進捗状況 

 はじめに、前月の定例会見から新たに調査対象になった事故又は重大インシデントは、船舶モードの1件で、1月26日に和歌山県日ノ御埼(ひのみさき)沖において、釣りを終えて帰航中の遊漁船仲政丸(なかまさまる)から釣り客1名が行方不明となり、その後死亡が確認された事故です。

 運輸安全委員会は、本事案について事故調査官を派遣し、調査を開始しています。今後、必要な調査を行い、収集した情報や資料の精査、分析を進め、原因を究明してまいります。

 事故等調査の進捗状況については、資料1をご覧ください。

2.質疑応答

(貨物列車脱線事故関連)

問: 1月31日にJR貨物が国交省にデータ改ざん問題についての改善報告を提出しましたが、昨年の新山口駅での脱線事故についての調査の現状はいかがでしょうか。
答: JR貨物が国土交通省に改善措置を報告したことは報道で承知しております。当委員会としましては、調査中の事故についてしっかりと調査を進め、できるだけ早期に調査報告書を公表できるようにしたいと思っております。今の段階では、それ以上のことは申し上げられません。
問: 今の件ですが、1月31日にJR貨物の役員から、調査の内容として、輪軸の成分分析をしていて、それによって圧入力の荷重が原因であったかどうかを調べていくという話がありました。実際、圧入力のデータが改ざんされたり、消去されたりしているケースで、成分分析によって分かるのかどうか非常に疑問があるのですが、その成分分析がどういうもので、どこまで判明するのか教えていただけますでしょうか。
答: それに関しては我々も独自に調査をしていますが、一般的に申し上げますと、車軸を作った時の欠陥、圧入したときの欠陥、そういったものも含めて、専門委員のお二人には車軸が折れたメカニズム、プロセスをしっかり分析していただこうと思っております。その中で車軸の成分などが問題であるとすれば、そこは調査の対象になると思います。何かを申し上げられる段階ではございませんが、車軸折損のメカニズムの分析は、我々が行わなければならないと思っております。今お答えできるのはここまででございます。

資料

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