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委員長記者会見要旨(令和2年9月29日

令和2年9月29日(火)14:00~14:07
国土交通省会見室
武田委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の武田でございます。
 ただいまより、9月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故等調査の進捗状況  

 前月の定例会見から新たに調査対象になった事故は、航空と船舶モード合わせて6件ありました。
 航空モードは、8月28日に発生した東北エアサービス機の重大インシデント、8月29日に発生したスカイマーク機の鳥衝突による機体損傷事故の2件です。
 船舶モードは、7月25日にモーリシャス島南東方沖で発生した貨物船WAKASHIOの乗揚事故、8月7日に千葉港で発生した油送船が桟橋に衝突した事故、9月6日に猪苗代湖で発生したプレジャーボートによる遊泳者の死傷事故、9月12日に対馬市北端で発生したパナマ船籍貨物船の乗揚事故の4件です。
 事故等調査の進捗状況については、資料をご覧ください。

 なお、9月6日に福島県の猪苗代湖で発生したプレジャーボートによる死傷事故では、遊泳中のお子さん1人が亡くなられ、他に3人の方が負傷されました。
 亡くなられたお子さんのご冥福をお祈り申し上げるとともに、被害にあわれた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 運輸安全委員会では、事故発生翌日7日に、船舶事故調査官3名を現地に派遣して調査を開始し、当時の状況について関係者から聞き取りを行うなどしております。
 今後、追加調査を実施するとともに、収集した情報の分析を進め、原因を究明して参ります。

 また、7月25日にモーリシャス共和国で発生したばら積み貨物船WAKASHIOの乗揚事故につきましては、既にご報告のとおり、本事故を調査するため、9月18日に、城福事務局長を本部長とするモーリシャス座礁事故調査本部を設置するとともに、佐藤雄二委員を団長とする調査団5名をモーリシャス共和国に派遣したところです。
 調査団は、20日に日本を発ち、日本時間の21日、月曜日にモーリシャスに到着し、調査活動を開始しております。
 本事故の調査については、WAKASHIOの船籍国であるパナマ共和国、発生場所の沿岸国であるモーリシャス共和国と協力しながら進めていくこととなりますが、運輸安全委員会といたしましては、年間約千件の船舶事故を扱っておりますので、そこから得た知見を十分に活用して今回の事故の原因を究明し、再発防止策につなげて参りたいと考えております。
 そのための前提となりますのが、本事故に関する正確な事実情報の取得であります。今回の場合は、パナマ、モーリシャスと協力をしながら、当委員会として、正確な事実情報の取得・確認を行っていくことが重要と考えております。

 本日、私からは、以上です。
 何か質問があればお受けします。

 

2.質疑応答

(モーリシャス座礁事故関連)

問: モーリシャスの事故について、現地の状況とか耳にしていることがありましたら教えてください。
答: 調査団と本部は、毎日テレビ会議を接続して情報共有等を行っております。調査団は現在も隔離期間中、これは2週間程度ということになっていますが、その隔離期間中のため、モーリシャスの保健当局による様々な制約もありますので、その中で現地の大使館の協力を得ながら、これからどのように調査をしていくのかモーリシャス政府と調整等を行うなど、出来る範囲のことを行っております。

資料

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