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委員長記者会見要旨(平成30年2月20日)

平成30年2月20日(火)14:00~14:05
国土交通省会見室
中橋和博委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の中橋でございます。
 ただいまより、2月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故調査の進捗状況報告

 はじめに、事故調査の進捗状況について、ご報告します。
 前月の定例会見から新たに発生した事故及び重大インシデントはありませんでした。
 その他の進捗状況については、お手元の資料をご覧ください。

 次に、主な案件の調査状況について、ご報告します。
 昨年3月5日に発生した長野県消防防災ヘリの墜落事故について、事故発生からまもなく1年を迎えます。
 運輸安全委員会では、事故発生の翌日、3月6日に航空事故調査官3名を現地に派遣してから、現在までに、事故現場の機体及び周辺状況の調査、運航管理担当者等関係者からの聞き取り、現場周辺の気象情報等各種データの収集、回収された機体及びエンジンの調査、長野県の施設での事故機、エンジンの詳細調査などを行ってきました。

 なお、これまでの調査から、墜落以前に機体、エンジン等に大きな不具合があったという可能性を示すような状況は確認されていないことは、既に申し上げたとおりです。

 これまでの調査を踏まえ、現在、調査報告書案が作成され、まもなく委員会の審議に入るところです。

 現時点で公表時期を具体的にお示しすることはできませんが、当委員会としては、出来るだけ早く調査報告書を公表できるよう、審議を進めてまいります。

 本日、私からご説明するものは、以上です。
 何か質問等があればお受けします。

2.質疑応答

(長野県消防防災ヘリコプター墜落事故関連)

問: 墜落以前に機体及びエンジンに不具合が確認されていないということでしたが、詳細調査や製造国での調査を踏まえても、不具合がなかったということですか。
答: 先程述べましたとおり、大きな不具合があったという可能性を示すような状況は確認されておりません。

問: 同乗していた隊員が撮影した映像から、墜落時に自動操縦機能が入っていたのではという関係者の証言もあるようですが、自動操縦機能が機能していたかどうか教えていただけますか。
答: その点については、報告書をまとめている段階ですので、ここでお話しすることは差し控えさせていただきます。

問: まもなく委員会審議に入るということですが、審議に入ってから調査報告書の公表までは、一般的にどのくらいでしょうか。
答: 案件により違ってきます。今回の事案では報告書案はほぼ出来上がっており、それを委員会で審議しますが、審議の過程で色々な意見が出てきますので、1、2回の審議で意見聴取に進む場合もあれば、5~10回の審議を経なければならない場合もあります。
 審議後には、意見聴取・意見照会を行うことになります。今回の場合では米国とカナダにも意見照会を行うことになりますので、もうしばらく時間がかかるかと思います。

資料

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