A号:モーターボート 19トン 全長14.63m 1人乗組み 同乗者5人(最大搭載人員15人) 
 
船長:46歳 小型船舶操縦士免許(8年前に取得) 事故の3か月前にA号購入
 
同乗者(操縦者):34歳 小型船舶操縦士免許(4年前に取得) 
 A号に乗せてもらったときは,船長と交替して操縦したことがあり,事故現場付近海域を航行した経験もあった。
B丸:貨物船 699トン 全長70m 5人乗組み 石灰石804トン積載
 
一等航海士(船橋当直中):54歳 四級海技士(航海)免許 海上経験38年 
発生日時・場所: 平成15年5月3日 21時00分 山口県屋代島南方沖合
気象海象:晴 無風 視界良好 上げ潮の末期
損傷等:A号の右舷船首部に破口を生じて沈没,同乗者2人が負傷

海難の概要   http://www.mlit.go.jp/maia/04saiketsu/18nen/hiroshima/hs1802/17hs061yaku.htm(本海難の裁決書)
 A号は,ダイビングや釣りを楽しんだ後,屋代島片添ケ浜に向けて帰途に就き,船長に替わって同乗者の1人(「操縦者」という。)が手動操舵に当たっていた。操縦者は,接近する他船があれば,隣席でレーダーを見ている同乗者やフライングデッキにいる他の同乗者が知らせてくれるものと思い,操縦席の前に設置されたGPSプロッターに目をやり,船位や針路を確認しながら進行した。こうして,操縦者は,GPSプロッターばかりを見ていて前方の見張りが不十分となり,誰からもB丸の接近について知らされなかったため,右舷船首方から接近する
B丸に気付かないまま衝突した。


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