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横浜地方海難審判庁は,開神丸の船長及び一等航海士を受審人に,ウェイ ハン9の一等航海士と開神丸の運航管理会社を指定海難関係人として,11月15日(火)に第1回,翌16日(水)に第2回の海難審判を行います。 (開廷時刻:午前9時30分)
この事件は,平成17年7月22日05時05分,霧中の千葉県犬吠埼南方沖合において,千葉港から釧路港に向けて北上中の開神丸(4人乗組み)と,仙台塩釜港から中華人民共和国大連港に向けて南下中のウ号(21人乗組み)とが衝突,ウ号が沈没して同船の船長ほか8人が死亡・行方不明となったものです。
また,11月29日(火)には,霧中の熊野灘で発生した「油送船旭洋丸・ケミカルタンカー日光丸衝突事件」の第1回海難審判も同審判庁において行います。
なお,開廷期日は,当庁のホームページからもご覧いただけます。 |
☆ 審判傍聴のお問い合わせ(045-201-7501) |
 (審判開始申立書から) |
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海難審判庁業務改善検討委員会を開催 |
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高等海難審判庁では,10月14日,第1回海難審判庁業務改善検討委員会を開催しました。この委員会は,当庁が直面する課題の中で,来年度から早急な改善が可能な事柄について外部有識者の方々からご意見をいただき,検討を進めていくことを目的としています。委員会では,まず改善が可能な事柄について当庁の考え方を説明し,その後意見交換を行いました。
各委員からは,「海難においては,個々の事故原因の究明に基づく勧告以外に,原因の総合的分析による建議を行うことが,海難の予防のために非常に有効である」,「勧告機能についても,被勧告者がとった措置を報告させることが大切」など,今後業務改善を進めていく上で貴重なご意見をいただきました。 |
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第8回アジア海難調査官会議(MAIFA8)に出席 |
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アジア海難調査官会議(MAIFA)は,海難調査制度の相互理解を深めること,アジア地域における海難調査協力体制の確立に寄与することなどを目的として,平成10年から毎年開催されています。
今回の第8回会議は,シンガポールにおいて10月12日から14日の3日間の日程で,10の国・地域から21人が参加して開催され,当庁からも2人が出席しました。会議では,前回の会議において当庁が提案した,各国の調査官が在国のままで海難調査協力を行うことができる体制を構築するための「アジア地域における海難調査協力のためのガイドライン」の修正案が採択されたほか,現在IMOの旗国小委員会で行われているIMO総会決議「海難及び海上インシデントの調査のためのコードA.849(20)」の修正についての作業状況を当庁から説明を行い,MAIFAメンバーにコメントを要請しました。次回の会議は,平成18年秋頃,上海において開催される予定です。 |
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米国国家運輸安全委員会(NTSB)は,10月19日,「水産実習船えひめ丸・潜水艦グリーンビル衝突事故」に関する最終報告書を公表しました。
この事故は,平成13年2月9日(現地時間),米国ハワイ州オアフ島沖合において,水産高校の実習船えひめ丸が米国の潜水艦グリーンビルに衝突されて沈没し,実習生等9人が死亡したもので,報告書では,潜水艦側乗組員相互の意思疎通不足が原因で,艦長が適切な手順に従わずに緊急浮上を命令したことによって事故を引き起こしたと指摘し,潜水艦側乗組員の一方的過失であったとしています。
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