本研修は、我が国の海運分野における国際協力の一環として、東南アジア諸国の海運行政官を対象として、「日本の諸制度を応用し自国の状況に即した海運政策を目指す」ことを目的に、毎年実施されているものです。
 東南アジア地域においては、多数の海難が発生しているにもかかわらず、海難調査に関する制度をもたない国もあることから、我が国の海難審判制度を参考としたい旨の協力依頼が海事局外航課を通じてありました。
 6月26日、講師として高等海難審判庁総務課 佐野企画係長が講演し、午前の講演に引き続き、午後は長官・所長へ表敬訪問、執務室及び審判廷の見学等を行いました。研修には6名(5カ国)が参加し、活発な意見交換が行われました。特に、海難審判と民事・刑事裁判との関係や日本の領海内における外国船海難の取扱いについて質問が集中し、海難調査への関心の高さと真剣に取り組む姿勢がうかがえました。
 今後もJICAの主催する研修等に対して積極的に講師を派遣していきます。
研修模様 JICA研修者の審判廷見学
 
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