日本航空株式会社所属ダグラス式MD−11型JA8580の航空事故に係る建議
(1997.9.5建議)
(JA8580 志摩半島上空 H9.6.8 事故発生)
 平成9年6月8日志摩半島上空において発生した標記の航空事故については、気象、機体特性、操縦を含め、考えられる全ての原因について調査・解析を行っているところであるが、現在までの調査の結果、機体ピッチが反復して大きく上下に変動したのは、自動操縦装置が切れた後、操縦士が反復して操舵を行った結果、いわゆるPIO(Pilot Induced Oscillation)に陥ったことが関与した可能性が考えられる。

 このようなことに起因する事故が再発することのないよう早急に対策をとる必要がある。