JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2021-1
発生年月日 2018年12月21日
事故等種類 衝突
事故等名 貨物船 CAPE VERDE漁船宗良丸衝突(漁具)
発生場所 兵庫県洲本市洲本港東方沖 洲本沖灯浮標から真方位156°1.2海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 死亡
船舶種類 貨物船:漁船
総トン数 30000t以上:5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2021年01月21日
概要  貨物船CAPE VERDE は、船長ほか23人が乗り組み、水先人の水先により広島県福山市福山港に向けて北東進中、また、漁船宗良丸は、船長ほか1人が乗り組み、えい網しながら北東進中、平成30年12月21日08時35分ごろ洲本沖灯浮標付近においてCAPE VERDEと宗良丸の漁具とが衝突した。
 宗良丸は、乗組員1人が溺死し、船体が転覆し、漁具に破損等を生じた。
 CAPE VERDEは、舵板に擦過傷を生じたが、死傷者はいなかった。
原因  本事故は、洲本港東方沖において、船舶が輻輳している状況下、CAPE VERDEが水先人の水先により北東進中、宗良丸がえい網しながら北東進中、CAPE VERDEが宗良丸の船尾方間近で右転したため、宗良丸の漁具に衝突したものと考えられる。
 CAPE VERDEが宗良丸の船尾方間近で右転したのは、CAPE VERDEの水先人が、当初通過しようとしていた左舷船首方の漁船及び船首方の漁船の間を通過することが難しいことに気付き、右舷船首方で操業していた宗良丸との距離が目測により約1Mであり、宗良丸の漁具の上方を安全に通過できると思ったことによるものと考えられる。
 CAPE VERDEにおいて、船長が昇橋しておらず、水先人が単独で操船判断を行う状況であったことは、本事故の発生に関与した可能性があると考えられる。
死傷者数 死亡:乗組員(宗良丸)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。