JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MI2013-11
発生年月日 2012年12月03日
事故等種類 運航不能(航行設備故障)
事故等名 LNGタンカーLNG ARIES運航不能(電源喪失)
発生場所 京浜港川崎第2区 東電扇島LNGバース南東方沖 神奈川県川崎市所在の東電扇島LNGバース灯から真方位120°100m付近
管轄部署 事務局
人の死傷
船舶種類 タンカー
総トン数 30000t以上
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2013年11月29日
概要  LNGタンカーLNG ARIESは、船長及び機関長ほか32人が乗り組み、カタール国において、液化天然ガス125,469m3を積載し、揚げ荷の目的で京浜港川崎第2区の東電扇島LNGバースに着岸作業中、平成24年12月3日12時37分ごろ船内の電源を喪失して主タービン(主機)の運転ができなくなり、運航不能になった。
 LNG ARIESは、タグボート4隻を使用して東電扇島LNGバースに着岸し、また、死傷者はいなかった。
原因  本インシデントは、本船が、東電扇島LNGバースに着岸作業中、主ボイラをガス専焼モードとして運転していたところ、ガス燃料管のガスリークディテクタがガス濃度上昇の信号を発し、BOGの燃焼が停止して主ボイラが失火したので、蒸気消費量を減少させようとして2台のタービン発電機のうちの1台の負荷をディーゼル発電機に移行させたが、1台のタービン発電機のACBを外したのち、ディーゼル発電機の運転が不安定となって両発電機のACBがトリップしたため、船内電源を喪失したことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。