JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2012-11
発生年月日 2011年03月22日
事故等種類 衝突
事故等名 漁船海昌丸漁船福寿丸衝突
発生場所 静岡県御前崎市御前埼西方沖  御前崎市所在の御前埼灯台から真方位285°19.9km付近
管轄部署 事務局
人の死傷 死亡:負傷
船舶種類 漁船:漁船
総トン数 5~20t未満:5~20t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2012年11月30日
概要  漁船海昌丸は、しらす2そう船びき網漁業の手船であり、船長ほか1人が乗り組み、魚群探索を行いながら約290°の針路で航行中、また、漁船福寿丸は、しらす2そう船びき網漁業の網船であり、船長ほか4人が乗り組み、投網を開始しようとして左旋回で反転後に約110°の針路で航行中、平成23年3月22日06時56分ごろ御前埼灯台西方海域において衝突した。
 海昌丸甲板員並びに福寿丸の船長及び甲板員の合計3人が死亡し、海昌丸船長及び福寿丸甲板員3人の合計4人が負傷した。また、海昌丸は大破し、福寿丸は転覆した。
原因  本事故は、御前埼西方沖において、A船が魚群探索を行いながら約290°の針路で航行中、B船がA船の右舷船首方を同航中に投網を開始しようとして左旋回で反転後に針路約110°で航行中、船長Aが、操舵室前面左舷側の旋回窓に視線を向けており、B船の接近に気付かず、また、船長Bが衝突の直前にA船に気付いたため、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。
 船長Aが、操舵室前面左舷側の旋回窓に視線を向けており、B船の接近に気付かなかったのは、右舷船首方のB船が左旋回していたことから、B船が操舵室前面左舷側の旋回窓の視界内へ移動してくると思い込み、同窓越しに見えてくるのを待っていたことによるものと考えられる。
死傷者数 死亡:3人(海昌丸甲板員、福寿丸船長及び福寿丸甲板員)、負傷:4人(海昌丸船長及び福寿丸甲板員)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。