JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2010-3
発生年月日 2008年11月04日
事故等種類 爆発
事故等名 台船H2500爆発
発生場所 福岡県北九州市門司区関門港田野浦区太刀浦1号岸壁
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 非自航船
総トン数 その他
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2010年03月26日
概要  台船H(ヒロセ)2500は、責任者ほか作業員8人が乗船し、福岡県北九州市門司区関門港田野浦区太刀浦1号岸壁において、甲板上の構造物をガス切断機で溶断するなどして撤去作業中、平成20年11月4日11時11分ごろ、船尾の右舷及び中央タンクが爆発した。
 同船は、作業員1人が負傷し、船尾部を損壊した。
原因  本事故は、本船が、関門港田野浦区太刀浦1号岸壁において、甲板上の構造物の撤去作業中、中央タンク内に可燃性ガスが滞留していることに気付かなかったため、中央タンク甲板上でバーナーを使用したはつり作業が行われ、バーナーの熱で中央タンクに滞留していた可燃性ガスが着火して爆発したことにより発生したものと考えられる。
 本船が中央タンク内に可燃性ガスが滞留していることに気付かなかったのは、本件工事責任者が、本件海底管工事を行う前に右舷タンク内の状況の確認を行わず、また、撤去作業を行う前にタンク掃除を行わなかったので、本件マンホールの蓋が外されていることに気付かなかったことによるものと考えられる。
 中央タンク内に可燃性ガスが滞留していたのは、残液及び可燃性ガスが、蓋が外されていた本件マンホールを通して右舷タンクから流入したことによるものと考えられる。
死傷者数 負傷:作業員
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。