JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 AI2004-5-2
発生年月日 2003年10月07日
発生場所 東京都八丈島上空の西南西約8.3nmの海上上空
航空機種類 飛行機
事故等種別の分類
(Occurrence Category)
AIRPROX/TCAS ALERT/LOSS OF SEPARATION/NEAR MIDAIR COLLISIONS/MIDAIR COLLISIONS
飛行の段階
(Phase of Flight)
APPROACH
MANEUVERING
人の死傷
航空機区分 大型機
型式 ボーイング式737-500型 川崎ロッキード式P-3C型
登録記号 JA8596_JN5074
運航者 エアーニッポン株式会社、海上自衛隊第4航空群
事故等種類
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2004年09月24日
概要  本件は、平成15年10月11日、エアーニッポン株式会社所属ボーイング式737-500型JA8596の機長から国土交通大臣に対して、異常接近報告書(航空法第76条の2及び同法施行規則第166条の5の規定に基づく報告)が提出されたことにより、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。
 同機は、平成15年10月7日(火)、同社の定期821便として、東京国際空港を08時01分に離陸し、計器飛行方式により八丈島空港へ向けて飛行し、08時30分ごろ、同空港の滑走路07へ着陸するため進入中であった。
 一方、海上自衛隊第4航空群所属川崎ロッキード式P-3C型JN5074は、海上自衛隊の厚木飛行場を07時57分に離陸し、海上自衛隊所属の救難ヘリコプターの移動支援のため、有視界飛行方式で硫黄島飛行場へ向け、八丈島西方海上を高度約1,000ftで飛行していた。
 JA8596は、八丈島空港の西南西約7.9nmの海上上空において航空機衝突防止装置の回避指示が作動し、これに従って回避操作を行った。この回避中に、両機は08時34分ごろ、同空港の西南西約8.3nm付近の海上上空において接近した。
 JA8596には機長ほか乗務員4名及び乗客57名計62名、JN5074には正・副操縦士ほか乗務員7名計9名が搭乗していたが、両機とも負傷者及び機体の損壊は発生しなかった。
原因  本重大インシデントは、A機及びB機が互いに相手機を視認できない気象状態において、B機が、八丈島空港に着陸のため最終進入経路上を飛行していたA機の前方を左方向から横切ろうとした際に、A機の機長が、EHSI画面上でB機を発見し、八丈レディオと同じ無線周波数でB機に右旋回をすることを要求し、B機がこれに応じて右旋回を行ったところ、A機の位置及び高度を十分に把握していなかったため、両機が更に接近したことによるものと推定される。
 なお、A機の機長が、TCASのRA指示に従って回避操作を行ったことから、接近状況は解消されたものと推定される。
死傷者数
勧告・意見
情報提供
動画(WMV)
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