JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 AA2004-1
発生年月日 2003年06月06日
発生場所 山梨県韮崎市
航空機種類 滑空機
事故等種別の分類
(Occurrence Category)
FUEL RELATED
LOSS OF CONTROL-INFLIGHT
NAVIGATION ERRORS
飛行の段階
(Phase of Flight)
EN ROUTE
人の死傷 負傷
航空機区分 滑空機
型式 シャイベ式SF28Aダンデム・ファルケ型
登録記号 JA2177
運航者 個人
事故等種類
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2004年03月26日
概要  個人所属シャイベ式SF28Aタンデム・ファルケ型JA2177は、平成15年6月6日(金)、空輸のため、機長及び同乗者の計2名が搭乗して山梨県北巨摩郡双葉町の双葉滑空場を離陸し、岐阜県大野郡丹生川村の飛騨エアパーク場外離着陸場へ向け動力飛行中、自機の位置が分からなくなり、出発地へ引き返す途中、エンジンが停止して滑空を行ったが、出発地に到達できず、17時45分ごろ、山梨県韮崎市藤井町の塩川河川敷に不時着した。
搭乗者の死傷  機長 重傷   同乗者 重傷
航空機の損壊  機体 中破   火災発生なし
原因  本事故は、同機が、飛行中、自機の位置が分からなくなり、出発地へ引き返す途中、搭載していた燃料を枯渇させたため、エンジンが停止し、滑空を行ったが、出発地に到達する手前の地点で、前方の電線を越えるために上昇した後に失速し、河川敷に不時着した際に、機体を中破し、機長及び同乗者が重傷を負ったことによるものと推定される。
 燃料を枯渇させたことについては、以下のことが関与したものと推定される。
(1) 機長が、出発前に、燃料搭載量と動力飛行が可能な時間について計算を間違えたか、又は機長の何らかの思い込みにより、動力飛行が可能な時間を過大に見積もったこと
(2) 機長が、出発前に、飛行経路上の気象に関する情報の確認を的確に行わなかったため、強い風により飛行コースから北へ流されたものと考えたこと、及び目的地に到達できない場合の代替飛行場の検討を行わなかったこと
(3) 機長が、最初に自機の位置が分からなくなったとき、速やかに自機の位置を確認できるような対応を取らず、位置が分からないまま1時間以上にわたり飛行を継続したことにより燃料を消費したこと
(4) 機長が、自機の位置が分からなくなった後、燃料油量計を確認しないまま、出発地への飛行を続け、残存燃料に対して余裕のあるうちに代替飛行場又は適切な不時着場を選定しなかったこと
死傷者数
勧告・意見
情報提供
動画(WMV)
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    なお、動画はWMV形式でデータ速度は1000kbpsです。